Wednesday, November 30, 2011

CHANSON DE CLAUDE GARAMOND (Time 1.28)


CLAUDE GARAMOND SONG

十六世紀
フランス パリ
父型彫刻師
その名はガラモン

アルダス活字
改良をして
美しい文字
生み出した人

あっという間に
ヨーロッパ中
ガラモン活字
広まりました

その土地土地で
改刻されて
多くの種類出回りました

王様の文字
彫刻をした
その名はガラモン




CHANSON DE CLAUDE GARAMOND

Au Seizième Siècle
A Paris, France
Il y avait un poinçonneur
qui s’appele Garamond

Il était un artisan
habile qui a raffiné
le caractère Aldus
et créé un beau caractère

En petit peu de temps
Dans les pays d’Europe
avait un très grand succès
le caractère Garamond

Beaucoup des gens le préféraient
en diverse régions
circulaient universellement
beaucoup des imitations

Il y avait un poinçonneur
du caractère de Roi
qui s’appele Garamond



2011年の今年はGaramondという活字を生んだClaude Garamond(1500?-1561 FRANCE)の没後450年です。フランスではこの一年、各地で様々なレクチャーやイベントが開催され、改めてその活字を見直す機会となりました。450歳になるGaramondのお祝いに、ある歌をご紹介したいと思います。

CLAUDE GARAMOND SONG (Time 1.28) mp3 file / Japanese version
CHANSON DE CLAUDE GARAMOND (Time 1.28) mp3 file / French version

Lyrics: Yukiko Sawabe
Music: Nick Currie (Momus)
Vocal: Yukiko Sawabe
Recording engineer: Keiichiro Kato
Score: Ippo Tsuboi








2007年から2008年にかけて私はClaude Garamondについての歌を作りました。歌詞は私が書き、曲は80年代末ロンドンで活動をはじめ世界中を移動しながらMomusの名義で音楽活動を続けるNick Currieが担当しました。日本ではKahimi Karieのプロデューサーとしてその名をご存知の方もいらっしゃるでしょう。

最初は別のプロジェクトのためにベルリンで作られた歌だったのですが、2007年に世田谷文化財団主催の「活版再生展」という展覧会のために新しく歌詞を書き下ろしこの曲は生まれました。活版印刷された楽譜を鑑賞しながらヘッドフォンで歌が視聴出来るというスタイルの展示を行ないました。目の前のひとりのための糸電話を使ったライブパフォーマンスを経て、2009年に麻布十番にあったgm tenでこの曲を披露しました。

活版に限らず、印刷にはそれとは目に見えない所に素晴らしい仕事を成し遂げた人物が隠れています。temp pressは隠れた印刷の功労者をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。何故なら彼らはとても慎み深く決して自分から主張はしませんから、誰かがスポットライトを当ててあげなくてはなりません。

あなたが今開いているパソコンにもきっとGaramondが入っていることでしょう。Garamondは450年に渡ってただのアルファベットとして私達の側に空気のように寄り添っています。

どうぞ歌を聴きながらGaramondの450歳をお祝いして下さい。

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